仏Orange、残留排出量を炭素クレジットで相殺する「Orange Nature Fund」を設立
12月8日、フランスの電気通信事業者であるOrangeは、持続可能な金融に特化した資産運用会社であるMirovaと共同で、世界中の炭素隔離プロジェクトへの投資を目的とした5,000万ユーロの投資ファンド「Orange Nature Fund」を設立したことを発表した。
このファンドでは、植林、再植林、自然生態系の回復などのプロジェクトを対象とし、影響を受ける地域や人々の経済的・社会的発展、生物多様性への影響などの側面に配慮している。
Orangeによると、このファンドは同社の気候変動に関するコミットメントの達成に向けた一歩となる。2019年12月、Orange社は戦略計画「Engage 2025」を発表したが、その中には2040年までにカーボンフットプリントをネット・ゼロにするという目標を含む、サステナビリティに関する重要なコミットメントが含まれていた。同社は、再生可能エネルギー利用への移行や循環型経済プロジェクトの実施などの取り組みにより、大幅な排出削減を目指しているが、残存する排出量は、大気中のCO2を自然に捕獲するカーボンシンクシステムによって相殺する必要がある。
このファンドのリターンは高品質のカーボンクレジットのみで、同社はこのファンドからのクレジットが残留排出量のかなりの部分をカバーするとしている。
【参照ページ】
(原文)Orange launches “Orange Nature”, a carbon fund to finance reforestation and ecological restoration projects
(日本語訳)Orange、残留排出量を炭素クレジットで相殺する「Orange Nature Fund」を設立