世界的な化学・特殊素材企業であるイーストマン・ケミカル社は、15億ドル(約1,700億円)の5年間のクレジットファシリティを修正・延長したと発表した。このクレジットファシリティでは温室効果ガス(GHG)排出量の削減、プラスチック廃棄物のリサイクル、および専門職や管理職に占める女性の割合の増加に関する同社の実績に連動する価格設定が行われている。
サステナビリティ・リンク・ローン/ボンドは、サステナビリティ・ファイナンスの新たな形態であり、発行体が特定のサステナビリティ・ターゲットを達成した場合に利息などが支払われる。
今回の変更点は、イーストマン・ケミカル社が最近発表したESG目標に沿ったもの。昨年末同社は、2030年に向けた一連のサステナビリティに関するコミットメントを発表し、その中にはスコープ1+2のGHG排出量の絶対量を3分の1に削減すること、2050年までにカーボンニュートラルを実現すること、分子レベルのリサイクル技術を用いて年間5億ポンド以上のプラスチック廃棄物をリサイクルすること、社内のすべてのレベルでジェンダーパリティを達成することなどが含まれている。
【参照ページ】
(原文)Eastman Links $1.5 Billion Credit Facility Pricing to Emissions, Plastic Waste, Diversity Performance
(日本語訳)イーストマンケミカル、15億ドルのクレジットファシリティの価格設定をサステナビリティパフォーマンスと関連付け