11月29日、ENGIEとBASFは、ENGIEが欧州において再生可能エネルギーを供給し、BASFの欧州における複数の拠点の電力供給を支援する25年間の電力購入契約(PPA)を締結したことを発表した。本契約により、最大20.7テラワット時の再生可能エネルギーによる電力供給が可能となる。
今回のPPAは、BASFが今年発表した、2050年までにスコープ1および2の排出量をネット・ゼロにするという目標を含む一連の気候変動に関する目標と、その目標を達成するために2025年までに最大10億ユーロ(約1,298億円)、2030年までにさらに20億ユーロ(約2,597億円)から30億ユーロ(約3,896億円)を投資するという計画を受けたものである。今月初め、BASFは、エネルギー供給会社であるØrstedと25年間の再生可能エネルギー契約を締結した。
新しいPPAの下で提供される電力は、ENGIEの欧州における再生可能プロジェクトのポートフォリオから供給される。当初はスペインの様々な場所に設置された陸上風力発電所から供給されるが、将来的にはスペインの既存の資産や将来の陸上および海上風力発電所からの電力供給も可能である。
今年初め、ENGIEは、再生可能エネルギーおよびエネルギーソリューションへの大規模な投資計画と、90-100億ユーロ(約1兆円)の資産売却を含む、大規模なリポジショニング戦略を発表した。ENGIEは、2025年までに毎年300万~400万 kWの再生可能エネルギーを追加することを目標としており、2030年には8,000万 kWの再生可能エネルギー容量を達成することを見込んでおり、欧州、北米、中南米において、陸上風力発電、洋上風力発電、太陽光発電などのプロジェクトを進めている。
【参照ページ】
(原文)ENGIE and BASF sign power purchase agreement for renewable energy in Europe
(日本語訳)ENGIE社とBASF社、再生可能エネルギー分野で25年間の大規模契約を締結