11月2日、金融会社によるイニシアチブ「NZAM」(ネット・ゼロ・アセット・マネージャーズ)は、43の投資機関が、2050年までにネットゼロを達成するために管理される資産の割合に関する最初の暫定目標を開示したと発表した。
NZAMIは、パリ協定の目標に沿って、2050年までに投資先企業の温室効果ガス排出量のネットゼロを目指す資産運用会社によるグローバルなイニシアチブ。
今回の発表で、運用資産11.9兆米ドルのうち、4.2兆米ドル(運用資産全体の35%)が、2050年までにネットゼロを達成するために管理されていることが明らかされた。
また同イニシアチブには、新たに運用資産10.8兆米ドル、92の資産運用会社が参加する。新たに参加した機関を含めると合計で57.4兆米ドルを運用する220社の投資機関が参加している。
イニチアチブに参加する投資機関は1年以内に初期の中間目標を開示し、100%になるまで資産の割合を増やすことを視野に入れて定期的に見直す必要がある。この初期目標が現在のすべての署名機関に反映された場合、2022年末までに20兆米ドル以上の運用資産がネット・ゼロに沿ったものとなり、2030年の目標のラインに乗る。
【参照ページ】
(原文)Net Zero Asset Managers initiative signatories disclose interim targets, with over a third of assets managed in line with net zero
(日本語訳)ネット・ゼロ・アセット・マネージャーズ・イニシアテブの署名者の3分の1以上の資産がネット・ゼロに沿って運用