11月8日、水・衛生の国際的イニシアティブであるグローバル・ウォーター・チャレンジ(GWC)は、ミレニアム・ウォーター・アライアンス(MWA)と資金提供パートナーであるコンラッド・N・ヒルトン財団と共同で、「WASH Health Facility Data Exchange (WHdx)」の開発を発表した。 今回の開発は、政府、NGO、ドナー、民間企業が水・衛生・トイレ(WASH)への投資を最適化することで医療サービスを向上させることを目的としている。
WHO/UNICEF 2020によると、世界では医療施設の4つに1つが基本的な水サービスを受けられず、18億人以上が影響を受けており、さらに衛生設備や廃棄物管理サービスにも大きな格差が生じている。
WHdxは、データ標準を確立することで、医療施設のWASHデータを単一の公開データセットに調和させ、水と医療の両部門に独自のデータ分析と意思決定ツールを提供する。さらにWHdxは、個々の医療施設のWASHサービス記録を長期的に提供し、村から国レベルまでの地域間で医療施設を比較することで、最もニーズの高い場所や問題点、最も効果的な介入策の提案などを示すことができる。
WHdxプラットフォームは、世界50カ国以上、80以上の組織から60万件の給水記録が寄せられている世界最大の農村地域の水に関するオープンデータプラットフォームであるWater Point Data Exchange(WPdx)をベースに、WASH分野と保健分野の専門家が協力して開発を進めており、エビデンスに基づいた意思決定のために、一貫性のある使いやすいデータを容易に入手できるようにしている。
【参照ページ】
(原文)Global Water Challenge Announces the Development of WHdx – an Open Data Exchange to Improve Water, Sanitation, and Hygiene (WASH) in Healthcare Facilities
(日本語訳)グローバル・ウォーター・チャレンジ、医療サービスの向上のため水・衛生情報データベース構築