ESRS適用2年目、開示実務が定着へ EFRAGが2026年版「State of Play Report」を公表

SSBJ基準、26年3月に気候関連開示基準一部改正の可能性

7月、EFRAG(欧州財務報告諮問グループ)は、2026年版「State of Play Report」を公表した。同報告書は、欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)に基づいて作成・保証された2025年度(FY2025)のサステナビリティ報告書905件を対象に、報告実務の状況を分析したものである。

調査では、18項目の評価基準を用いてESRS全体を分析した。最も重要なテーマとして特定された割合は、E1「気候変動」が99%、S1「自社の労働者」が99%、G1「企業行動」が95%となり、前年と同様に高水準を維持した。また、82%の企業が前年度からダブル・マテリアリティ評価(DMA)を更新し、67%がトップダウンとボトムアップを組み合わせた手法を採用した。

気候移行計画を開示した企業は前年の55%から69%へ増加し、57%が1.5℃目標に整合する短期・長期の脱炭素目標を公表した。サステナビリティと経営戦略の統合も進み、63%の企業がサステナビリティ指標を経営陣の報酬制度に連動させている。一方、企業が平均6.4件の重要テーマを特定する一方で、測定可能な目標を設定しているのは平均3.3件にとどまった。

さらに、サステナビリティ報告書の平均ページ数は115ページから95ページへ減少し、ESRSへの習熟が進んだことが示された。このほか、平均未調整男女賃金格差は14.3%、人権方針を開示する企業は89%、サプライヤー選定にESG基準を活用する企業は81%となった。

原文:EFRAG State of Play 2026 Report Now Available


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