RMI全鉱物基準、LMEが全面承認 EV向け鉱物の責任ある調達を後押し

アルミニウム

6月9日、鉱物サプライチェーンにおける責任ある調達の推進に取り組む業界団体Responsible Minerals Initiative(RMI)は同団体が策定した「All Minerals Standard(全鉱物基準)」が、ロンドン金属取引所(LME)の責任ある調達フレームワークにおいて、基準とその運用の双方でTrack A要件を満たす全面承認を取得したと発表した。

LMEは世界最大の産業用金属取引所であり、非鉄金属先物取引の中心的な市場として知られる。今回の承認により、同基準はLMEが定める責任ある調達要件を満たす評価制度として正式に認められた。

RMIによると、All Minerals Standardは、ニッケルやコバルト、リチウム、天然黒鉛など、電気自動車(EV)や蓄電池に使用される重要鉱物を含む幅広い鉱物サプライチェーンに対応している。企業は同基準を活用することで、鉱物の採掘から精錬、流通に至るまでの人権・環境リスクに関する、OECDガイドラインに整合したデューデリジェンスの実施を支援する枠組みとして活用できるとしている。

今回の承認により、RMIが運用するすべての主要基準が、経済協力開発機構(OECD)の鉱物調達ガイドラインとの整合性を認められたことになる。また、一部の基準については既に欧州連合(EU)の紛争鉱物規則において同等性が認められており、今回のLME承認は、RMIのデューデリジェンス枠組みがLMEの責任ある調達制度において市場で正式に認められたことを示すものと位置付けられる。

近年、EVや再生可能エネルギー関連産業の拡大に伴い、ニッケルやコバルトなどの重要鉱物需要が増加している。一方で、鉱山開発に伴う環境破壊や人権侵害への懸念も高まっており、企業にはサプライチェーン全体を通じた責任ある調達体制の構築が求められている。

欧州では今後、電池規則(EU Battery Regulation)などを通じて鉱物調達に関する規制強化が進む見通しであり、企業にはサプライチェーンの透明性向上が一段と求められるとみられる。今回の承認は、鉱物資源の安定調達と持続可能性の両立を目指す業界の動きを後押しするものとして注目される。

原文:RMI All Minerals Standard Achieves Full LME Recognition for the World’s Largest Industrial Metal Exchange
日本語参考訳:RMIの全鉱物基準が、世界最大の工業用金属取引所としてLMEの完全な承認を取得


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