牛のげっぷ対策をJ-クレジットに追加 農業分野の方法論が7件に拡大

2月20日、農林水産省は、J-クレジット制度の農業分野における新たな方法論として「牛への飼料添加物を使用した飼料の給餌」を追加したと発表した。これにより、同制度における農業分野の方法論は7件に拡大した。
本件は、2025年12月18日に開催された第41回J-クレジット制度運営委員会で承認されたもの。所定の手続きを経て、今回正式に制度対象となった。新たな方法論は、温室効果ガス削減効果が確認された飼料添加物を牛の飼料に加えることで、消化管内でメタンを生成する菌の働きを抑制し、げっぷ由来のメタン排出量を削減する仕組みである。
対象となる飼料添加物には、カシューナッツ殻液および3-ニトロオキシプロパノール(3-NOP)が含まれる。いずれも飼料の安全性確保および品質改善に関する法律に基づき、温室効果ガス削減剤として指定されている。畜産分野はメタン排出の主要源の一つとされており、科学的根拠に基づく削減手法の制度化は注目される。
J-クレジット制度は、排出削減や吸収量を国が「クレジット」として認証し、取引を可能にする仕組みだ。今回の方法論でも、削減計画を登録し、実際の取り組みを行ったうえで審査を受け、要件を満たせば削減量に応じたクレジットが認証される。これにより、農林漁業者は排出削減の取り組みを「見える化」できるだけでなく、クレジット販売による収入を得ることも可能となる。
同省は「みどりの食料システム戦略」のもと、畜産を含む農林水産分野の脱炭素化を推進している。既存の6手法に加え、牛のげっぷ対策が加わったことで、農業現場での温室効果ガス削減の選択肢はさらに広がる見通しだ。
(原文)J-クレジットに新たに“牛のげっぷ由来のメタンガスを減らす飼料添加物の使用”が追加!
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