ANAホールディングスが6月2日に起債したサステナビリティー・リンク債※は、主幹事によると最終需要は約6.1倍で発行額が200億円と国内最大になった。当初100億円を前提としていた発行額は、ANAHDの広報担当者によると投資家の需要を踏まえて200億円に増やした。
ANAHDが設定した目標は、MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数への採用や、環境評価のNPOである英CDPから「A−」以上の評価取得など4つ。このうち22年度末時点で2項目以上が未達成の場合、環境や社会に対する活動を行っている法人・団体などに社債発行額の0.1%相当額を3年間寄付する。
※ SLB(サステナビリティ・リンク債)はESG(環境、社会、企業統治)関連債の一つで、企業が定めたサステナビリティー(持続可能性)の目標を達成するかどうかで利率などの条件が変わる仕組みである。