
5月22日、エネルギー大手のトタルエナジーズは、スペイン・セビリア近郊において欧州最大規模の太陽光発電群を開所したと発表した。この施設は5つの太陽光プロジェクトから構成され、総発電容量は263MWに達する。年間515GWhの再生可能電力を生産し、これは約15万世帯分の電力消費に相当し、年間24.5万トンのCO₂排出を回避する効果がある。
発電された電力の大半は長期の電力購入契約(PPA)を通じて販売され、残りは卸電力市場で取引される予定である。また、本プロジェクトはアンダルシア州政府から戦略的重要性があると認定されており、トラッカー付きの両面受光型太陽光パネル40万枚の設置は、地域経済に大きな貢献をもたらしているという。施工には14社が関わり、その半数以上がセビリア地元企業であり、800件の直接・間接的な雇用を創出した。
同社は、太陽光や風力(陸上・洋上)といった再生可能エネルギーと、ガスタービン発電や蓄電システムといった柔軟性のある資産を組み合わせた収益性の高い電力事業モデルを展開している。2025年3月末時点で、同社の総再生可能発電容量は28GWに達しており、年末までに35GW、2030年までには年間100TWhの電力生産を目指しているという。
(原文)Renewables in Spain: TotalEnergies Inaugurates its Largest Solar Field in Europe