FedEx、LAXでSAF導入──米貨物航空会社最大規模の契約実現

5月20日、米フェデックスは、ロサンゼルス国際空港(LAX)において、フィンランドのネステ社と持続可能な航空燃料(SAF)を調達する契約を締結したと発表した。調達量はブレンド済みで300万ガロン超に及び、LAXでの同社の年間ジェット燃料使用量のおよそ5分の1を占める見通し。ブレンド燃料には30%以上の「Neste MY Sustainable Aviation Fuel」が含まれる。

今回の契約は、米国の貨物航空会社として最大規模のSAF導入であり、燃料供給は今月より1年間にわたって継続される。SAFは既存の航空機エンジンと給油インフラで使用可能な「ドロップイン燃料」で、使用済み食用油や動物性脂肪廃棄物などの再生可能原料から製造される。温室効果ガスの排出量を最大80%削減できるという。

フェデックスは2040年までのカーボンニュートラル達成を掲げており、航空部門の効率化や燃費改善、機材近代化を進めている。

(原文)FedEx Takes Delivery of Sustainable Aviation Fuel (SAF) from Neste at LAX
(日本語参考訳)フェデックス、ロサンゼルス国際空港でネステ社から持続可能な航空燃料(SAF)を受領

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