11月1日、バッグ会社のサムソナイトは、SBTi(Science Based Targets initiative)の基準に沿った科学に基づく短期的な気候目標を発表した。同社は、グループ全体で100%再生可能エネルギーの使用を継続し、2030年までにScope 3排出量を2022年比で単位粗利益あたり52%削減することを目指している。この新たな目標は先月SBTiに提出された。
同社のGHG排出量の95%以上はバリューチェーン(Scope 3)に由来し、そのうち約80%は原材料を含む購入品とサービスから生じている。これを達成するため、製品に使用するプラスチックやアルミニウムなどのリサイクル材料の割合を増やし、グローバルバリューチェーンでの材料関連排出量を削減することに重点を置いている。2023年にはリサイクル材料を一部使用した製品が純売上の約34%を占めており、これは前年の23%から増加している。
同社が運営する排出量削減策として、店舗・製造施設・オフィスでの再生可能エネルギー100%使用を継続し、太陽光発電やグリーン電力プログラム、再生可能エネルギー電力証書(REC)を活用する。また、エネルギー効率の向上と脱炭素化措置も実施する。同社は2023年に目標より2年早く再生可能エネルギー100%を達成し、2017年基準で自社運営の炭素集約度(エネルギー消費量当たりのGHG排出量)を85%削減した。