CDPが新報告書を発表、上流Scope 3排出量の課題と解決策を提示

CDPは6月、企業の上流Scope 3排出量に関する新たな報告書を発表した。本報告書では、サプライチェーンにおける温室効果ガス(GHG)排出量の管理が企業にとって重大な課題であると指摘し、具体的な改善策を提案している。上流Scope 3の排出量は、企業の全排出量の多くを占めるが、データの透明性や正確性に依然として大きな問題が残っているとされる。

報告書は、エネルギー使用や原材料の購入に伴う排出量データの収集が企業のサステナビリティ戦略に不可欠であることを強調し、サプライヤーとの連携を強化することで、データの正確性を向上させるための実践的なアプローチを提案している。また、報告書では、企業がScope 3排出量の管理を通じて持続可能性を向上させるための明確な指針が示されている。

この報告書は、企業が環境への影響を最小限に抑えるための重要なガイドラインとなり得るものである。

【参照ページ】
(原文)Scope 3 Upstream Report
(日本語参考訳)スコープ3上流レポート

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る