EU理事会、グリーンクレーム指令に関する欧州議会との協議開始準備完了

6月17日、EU理事会はグリーンクレーム指令に関する立場を採択し、消費者が信頼できる環境関連の情報を得られるようにすることを目指している。この指令は、環境主張(アピール)の裏付け、コミュニケーション、および検証に関する最低要件を設定するものである。

ブリュッセル首都圏地域政府大臣、アラン・マロン氏は、「製品やサービスの環境特性に関する明確で証拠に基づいた情報を提供することで、グリーンウォッシングを防ぐことができる」と述べた。

新しい提案は、企業が自発的に使用する環境主張(アピール)と環境ラベルを対象としており、既存および将来の公共および民間の環境ラベルスキームにも適用される。

企業は主張(アピール)やラベルを裏付けるために明確な基準と最新の科学的証拠を使用する必要がある。さらに、第三者の独立した専門家による事前検証が求められているが、特定の条件下では簡素化手続きも導入されている。

欧州議会との最終的な指令に関する交渉は、新しく開始される予定である。この指令は、2050年までにEUが気候中立を達成するという全体目標に関連するものである。

【参照ページ】

(原文)Green claims directive: Council ready to start talks with the European Parliament

(日本語参考訳)グリーンは指令を主張:理事会は欧州議会との協議を開始する準備を整えている

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. 2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. 2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-6-27

    改正入管法成立 技能実習廃止で育成就労の創設

    6月14日、衆議院本会議で「出入国管理及び難民認定法及び外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生…
  2. 2024-6-25

    PwC、EUのサステナビリティ開示規制のCSRDに関する新たな調査報告を発表

    6月13日、PwCは、EUのサステナビリティ開示規制である、CSRD(企業サステナビリティ報告指令…
  3. 2024-6-24

    EU、自然再生法を正式に採択

    6月17日、EU理事会は、自然再生法案を正式に採択した。EU理事会の発表によれば「この法案は、20…
ページ上部へ戻る