5月16日、ホルシム(建材メーカー:HOLCIM)は、欧州の脱炭素化目標をサポートするためにベルギーの新GO4ZERO工場(ネットゼロセメント)の建設を開始したと発表した。
新工場への計画投資は5億ユーロ以上に達すると見込まれており、2029年までに年間200万トンのネットゼロセメントを生産する。
同工場はエネルギーの95%以上を代替燃料から調達する予定で、同社によると欧州最大の水上太陽光パネルの設置も含めて稼働する予定だ。さらに、原材料混合物の30%以上は、部分的に脱炭素化された代替原材料、主に他の産業から発生した廃棄物を利用するとのこと。
同社CEOによれば「ホルシムは、収益性の高い成長の原動力として脱炭素化を推進することで、セメントとコンクリートのネットゼロをこの10年間に大規模に実現する予定だ。 GO4ZEROは、欧州連合が支援する 6つの大規模な炭素回収、利用、貯留プロジェクトのうちの 1つ。ホルシムの目標は、年間合計500万トン以上のCO₂を回収し、2030年までにヨーロッパ全土で年間800万トン以上の完全に脱炭素化されたセメントを提供することだ。」と述べている。
【参照ページ】
(原文)HOLCIM BREAKS GROUND OF STATE-OF-THE-ART GO4ZERO PLANT IN BELGIUM FOR NET ZERO CEMENT