4月12日、ブラックロックとテマセクは、脱炭素社会に特化したファンドであるDecarbonization Partners Fund Iの最終クローズで14億ドル(約2,204億円)を調達したと発表した。
脱炭素パートナーズは、ブラックロックとテマセクによって2022年に設立され、2050年までにネット・ゼロ経済への移行を加速させる技術やソリューションを提供する企業に投資する、後期段階のベンチャー・キャピタルおよび成長プライベート・エクイティ・パートナーシップを設立した。発足以来、脱炭素化チームはニューヨーク、サンフランシスコ、シンガポール、ロンドン、パリ、ヒューストンにオフィスを構え、25人以上のメンバーを抱えるまでに成長した。
両社は当初、このパートナーシップに合計6億ドル(約945億円)を拠出する予定だった。ブラックロックとテマセクのコミットメントに加え、ファンドは18カ国の公的・私的年金基金、政府系ファンド、保険会社、企業、ファミリーオフィスなど30以上の機関投資家からコミットメントを得た。
EUのSFDR規制の第9条に分類されるこのファンドは、規模の拡大が可能なリスクの低い技術を持つ企業に投資する。これまでに同ファンドは、リチウムイオン電池の性能を向上させる持続可能な材料、クリーンな水素、科学的根拠に基づく炭素管理サービス、低排出バッテリーのリサイクル、産業用途の熱エネルギー貯蔵など、さまざまな脱炭素技術を持つ企業7社に投資してきた。
【参照ページ】
(原文)Temasek and BlackRock Launch Decarbonization Investment Partnership
(日本語参考訳)テマセクとブラックロックが脱炭素投資パートナーシップを開始