リオ・ティント、BHP、ブルースコープが協力

2月9日、英豪のリオ・ティント、BHP、シンガポールのブルースコープの3社は、オーストラリア初の直接還元鉄(DRI)型電炉(ESF)の実証プラント開発に向けて協力することを発表した。

この実証施設では、鉄鉱石を還元性ガスを使用して直接還元し、得られた製鉄原料を電炉で製鉄する。電力は再生可能エネルギーを利用する。ブルースコープは、還元性ガスとして天然ガスと水素の両方を検討している。

3社は、実証施設の候補地としてオーストラリア国内の複数の場所を評価している。インフラ、労働力の可用性、業界やサプライチェーンへのアクセス、オペレーションの試験適合性などを検討している。プレ・フィージビリティ・スタディは2024年末に完了する予定であり、承認されれば実証施設は2027年に稼働する見通し。

リオ・ティントとBHPは、DRI-ESF型製鉄の早期確立を通じて、カーボンニュートラルを目指す動きの中で、世界の鉄鉱石需要を維持し、さらに拡大していく意向である。

【参照ページ】
(原文)Australia’s leading iron ore producers partner with BlueScope on steel decarbonisation
(日本語参考訳)オーストラリアの大手鉄鉱石メーカー、鉄鋼の脱炭素化でブルースコープと提携

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