Flying Tiger Copenhagen、A.P. Moller・Maerskとの協業で海上輸送の二酸化炭素排出削減

デンマークのゼブラ、APモラー・マースクとの協業で海上輸送の二酸化炭素排出削減に取り組む

1月22日、デンマークの小売大手であるzebraが運営する雑貨店「Flying Tiger Copenhagen」は、2024年以降、海上貨物輸送における二酸化炭素排出量の削減を目指して、海運世界大手のA.P. Moller・Maerskとの協業を発表した。

本協業により、海上輸送サービス「ECOデリバリー」が展開される。本サービスは、A.P. Moller・Maerskの船舶用バイオ燃料などのグリーン燃料を活用し、二酸化炭素排出削減量の第三者認証を取得している。顧客にはバリューチェーン全体で提供され、従来の化石燃料比で80%以上の二酸化炭素排出量削減が実現される。さらに、EU排出量取引市場(EU-ETS)でも削減分としてカウントされる見通しである。

A.P. Moller・Maerskは、「グリーン燃料」を定義し、化石燃料に比べてライフサイクルでの二酸化炭素排出量が従来比で65%から80%少ない「少ない燃料」と80%から95%少ない「非常に少ない」の2つを含むものとしている。また、Maerskのグリーン燃料とそのサプライチェーンは、国際サステナビリティ・カーボン認証(ISCC)によって検証されており、排出量の算定方法はGLEC(Global Logistics Emission Council)の第2版に準拠している。さらに、Smart Freight Centerの認証も受けている。

本協業により、zebraは積極的に環境負荷を削減する取り組みを推進し、持続可能なビジネスモデルの実現に向けた一歩を踏み出している。

【関連記事】ISCC認証の取得が日本でも進みつつある!取得企業の一覧ご紹介 – ESG Journal (esgjournaljapan.com)

【参照ページ】
(原文)Leading retail chain Flying Tiger Copenhagen will transport 100% of its Maersk ocean cargo with ECO Delivery Ocean
(日本語参考訳)Flying Tiger Copenhagen、A.P. Moller・Maerskとの協業で海上輸送の二酸化炭素排出削減

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-11-22

    SEC、インベスコを誤解を招くESG投資表示で告発、1,750万ドルの罰金

    11月8日、米国証券取引委員会(SEC)は、アトランタ拠点の登録投資顧問会社インベスコ・アドバイザ…
  2. ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    2024-11-18

    ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    サステナビリティを推進には新しい知見の収集が必須。しかし、必要なセミナー情報を見つけるのに時間がか…
  3. 2024-11-15

    【PR】12/3 記念イベントESG評価スコア改善『S&Pに聞く!2025年に向けたCSA徹底解剖』 (オンライン)

    いつもESG Journal Japanをご覧いただきましてありがとうございます。 ESG評…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る