エーザイとみずほ銀行、サステナビリティ・リンク・ローン契約を締結

12月13日、エーザイとみずほ銀行は、シンジケーション方式によるサステナビリティ・リンク・ローンの融資契約を締結したことを発表した。

サステナビリティ・リンク・ローンは、サステナビリティ目標の達成状況に金利などの借入条件を連動させることで、その達成に向けた動機づけを与え、環境面・社会面における持続可能な経済活動および経済成長を促進することを目指すもの。

エーザイは、アルツハイマー病に対する新薬「レケンビ」を開発し、米国および日本で承認を取得した。同社は、「レケンビ」の健康アウトカムに対する効果と介護費等の費用削減効果によってもたらされる社会的価値に基づき、米国および日本における「レケンビ」の社会的インパクトの創出目標を設定し、今回、これを本契約のサステナビリティ目標として定めた。

エーザイは、本契約で調達した資金により、米国および新興国における「レケンビ」の低所得者向け無償提供プログラム、認知症エコシステムの構築に加え、Diseases of poverty(顧みられない熱帯病、マラリア、結核など)の制圧を通じた社会的インパクトの創出を推進する。

本契約は、株式会社格付投資情報センター(R&I)から、ローン・マーケット・アソシエーション等が定めた「サステナビリティ・リンク・ローン原則」、ならびに環境省による「グリーンローンおよびサステナビリティ・リンク・ローンガイドライン」(環境省ガイドライン)への適合性について第三者意見を取得している。

【参照ページ】
エーザイとみずほ銀行、「サステナビリティ・リンク・ローン」の契約を締結

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