カールスバーグとウォーターエイド、インドでの水涵養プログラムで協働

12月14日、カールスバーグ・インディアとウォーターエイド・インディアは、インド南部カルナータカ州マイスールの水不足に悩むナンジャングドで3年間の水滋養プログラムを開始した。 カールスバーグとウォーターエイドの協力により、インドの村議会「グラム パンチャヤット」5カ所において、3.4万人以上の人々にポジティブな影響を与えることが期待されている。

カールスバーグは、水がビールの主原料であることを認識し、消費した水と同量の水を地域社会や生態系に還元することを目的としたパートナーシップに取り組んでいる。本プログラムでは、湿地の保全、水源のサステナビリティ対策、中水の管理、持続可能な農業への介入といった重要な側面に取り組んでいる。具体的な水保全の取り組みだけでなく、意識向上キャンペーン、研修プログラム、地域社会の主要な利害関係者を積極的に巻き込むための収束会議も含まれる。

ナンジャングドは、年間降水量が平均以下であるため、重大な水問題に取り組んでいる。本地域で事業を展開するカールスバーグ・インディアは、水の保全に取り組む緊急の必要性を認識している。

また、カールスバーグとウォーターエイドは、持続可能な水管理への全体的なアプローチに焦点を当てたグローバル・パートナーシップを開始した。

パートナーシップは、本地域における持続可能な水管理のために、以下のような総合的なプログラムを策定している。

  • 湿地の回復: 貯水能力、水路、自生植生を強化するため、池やチェックダムを修復・改善する
  • 水源のサステナビリティ対策: 雨水を利用してより深い帯水層を涵養し、地域社会にとって信頼できる二次水源を確保する
  • 農業用水の効率化: 作物の収量を増やし、地下水への依存度を減らすため、精密灌漑技術を推進する
  • 雨水利用: 屋上での雨水利用により、飲料水や生活用水の持続可能な水源を確保し、余剰水は帯水層に涵養する
  • 水予算の策定: これらの対策により、持続可能な水の供給を確保し、プログラムの影響を監視する
  • キャンペーンと研修: 啓発キャンペーン、研修プログラム、収束会議により、コミュニティや主要な利害関係者を水保全の取り組みに参加させる

【参照ページ】
(原文)Carlsberg Group and WaterAid join forces to recharge water in Mysuru
(日本語参考訳)カールスバーグとウォーターエイド、協力してマイスルの水を涵養

関連記事

“導入事例へのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-16

    SSBJ公開草案の重要ポイント解説:今後の気候変動の情報開示はどう動くか

    2024年3月29日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が国内のサステナビリティ開示基準の草案…
  2. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  3. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…

ピックアップ記事

  1. 2024-5-8

    IBM、ESGデータプラットフォームにCSRD対応機能を追加

    4月30日、IBMは、ESGデータの収集、分析、報告プ​​ラットフォーム「IBM Envizi」の…
  2. 2024-5-8

    IFRS、EFRAG、ISSB/CSRD報告基準に双方に対応する企業向けガイダンスを発行

    5月2日、IFRS財団と欧州財務報告諮問グループ(EFRAG)は、ESRS-ISSB基準の相互に共…
  3. 2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
ページ上部へ戻る