11月24日、国際民間航空機関(ICAO)は、持続可能な航空燃料(SAF)、低炭素航空燃料(LCAF)、その他の航空クリーンエネルギーに関する新たなグローバルフレームワークの採択により、ICAOとその加盟国は、2030年までに国際航空におけるCO2排出量を5%削減するという、ゼロクリーンエネルギー使用時と比較した世界的なビジョン達成に向け努力することに合意した。2023年11月20日から24日、アラブ首長国連邦のドバイで、第3回ICAO航空・代替燃料会議(CAAF/3)が開催されていた。
本フレームワークの主な要素には、クリーンエネルギー移行に向けた共通のビジョン、調和された規制基盤、実施イニシアティブの支援、「どの国も取り残されない」ための関連イニシアティブへの資金調達へのアクセス改善などが含まれる。
ビジョンの追求にあたっては、排出削減目標という形で具体的な義務やコミットメントを課すことなく、それぞれの国の特別な状況や能力が、それぞれの国の時間枠の中でビジョンに貢献する能力を決定する。
ICAOのフレームワークは、2022年のICAO総会で採択された2050年までに炭素排出量をネット・ゼロにするという現在の目標を達成するために必要な、航空部門のクリーンエネルギー移行を支援するものである。本フレームワークは、航空部門のエネルギー転換を全面的に支援し、その可能性を解き放つ機会について、燃料生産者だけでなく、公共および民間の投資家に着実なシグナルを送るよう設計されている。
【参照ページ】
(原文)ICAO Conference delivers strong global framework to implement a clean energy transition for international aviation
(日本語参考訳)ICAO、国際便のクリーンエネルギー移行に向け世界的フレームワークを採択