Steel Dynamics、北米鉄鋼業界で過去最大の再生可能エネルギー契約を締結

Steel Dynamics、北米鉄鋼業界で過去最大の再生可能エネルギー契約を締結

7月31日、米国を拠点とする鉄鋼メーカーで金属リサイクル業者のSteel Dynamicsは、NextEra Energy Resourcesの子会社と、北米鉄鋼業界にとって過去最大となる308MWの再生可能エネルギー製品購入契約(RPPA)を締結したと発表した。

製鉄は、世界的に最もCO2を排出する企業のひとつであり、同部門からの温室効果ガス総排出量(GHG)は、世界の化石燃料使用による直接排出量の7~9%を占めている。

Steel Dynamicsは、リサイクル鉄スクラップを主原料とする電気炉(EAF)技術を用いて鉄鋼を生産しており、バージン鉄鉱石の製錬や石炭の燃焼を必要としないため、従来の高炉製鋼技術に比べてエネルギー集約度が低く、二酸化炭素排出量が大幅に少ない。

テキサス州にあるこの新しい風力発電所は、2024年に稼働する予定で、年間約110万MWhの電力を生産する見込みである。これは、Steel Dynamicsの年間電力使用量の16%に相当し、2025年までに再生可能エネルギーによる電力を10%にするという目標を上回り、2030年の目標である30%に近づくことができる。

本目標は、2050年までに電気炉(EAF)製鉄所の操業でカーボンニュートラルを達成するという同社の目標とともに、2021年に設定された。

【参照ページ】
(原文)Steel Dynamics Accelerates Progress Towards Decarbonization Goals with Renewable Energy
(日本語参考訳)Steel Dynamics、北米鉄鋼業界で過去最大の再生可能エネルギー契約を締結

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成しています。今後の動向により内容は随時更新され…

ピックアップ記事

  1. 2025-10-20

    SEC議長、ESG株主提案の政治化に警鐘―「企業統治の本質に立ち返るべき時」

    10月9日、米証券取引委員会(SEC)のポール・S・アトキンス議長は、デラウェア大学のジョン・L・…
  2. 【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    2025-10-15

    【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…
  3. 【特別対談】サステナビリティ情報開示の進展が企業価値向上を実現。AI/テクノロジー活用への期待(後編)

    2025-10-15

    【特別対談】サステナビリティ情報開示の進展が企業価値向上を実現。AI/テクノロジー活用への期待(後編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る