7月26日、世界最大手の自動車メーカー7社は、北米全域に高出力のEV充電ネットワークを展開することを目的とした合弁会社を設立すると発表した。
この連合には、BMW、GM、ホンダ、現代自動車、起亜自動車、メルセデス・ベンツ、ステランティスが参加している。
米国エネルギー省の推定によると、現在米国には32,000基のDC急速充電器があり、2030年までにゼロ・エミッション車が米国の新車販売の半分を占めることを義務付けるバイデン大統領の大統領令を受けて、EV市場が今後数年間で大きく成長する可能性がある。
最初の計画では、大都市圏や主要幹線道路沿い(連絡通路や休暇ルートも含む)に充電ステーションを配備する予定である。各充電ステーションは、複数の自動車メーカーが採用しているCCS(Combined Charging System)とテスラのNACS(North American Charging Standard)の両方を提供する。また、このステーションが、予約、インテリジェントなルートプランニングとナビゲーション、決済アプリケーションなど、各社の車載およびアプリ内エクスペリエンスとシームレスに統合できるようになると付け加えた。
さらに、EV充電器の設置を加速させるために公的資金と民間資金を活用すると述べ、特に連邦および州レベルで実施されている公共充電への世代間投資に言及した。2021年の超党派インフラ法では、EV充電器ネットワークの整備に75億ドル(約1京円)が割り当てられ、昨年発表されたBILのNational Electric Vehicle Infrastructure(NEVI)の下、州間高速道路システム全体のEV充電ネットワークの整備に5年間で50億ドル(約7,138億円)が充てられる。自動車メーカー各社は、新しいステーションはNEVIプログラムの要件を満たすか、それを上回るものであると述べた。
本合弁会社の最初のステーションは、米国では2024年に、カナダではそれ以降に開設される予定である。
【参照ページ】
(原文)Seven Automakers Unite to Create a Leading High-Powered Charging Network Across North America
(日本語訳)自動車メーカー7社が結束し、北米全域でトップクラスの高出力充電ネットワークを構築