7月22日、二酸化炭素除去(CDR)プラットフォームのIsometricは、CDR市場の発展を加速するためのソリューションに資金を提供する目的で、2500万ドル(約35億円)を調達したと発表した。
昨年発表された気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の画期的な気候変動緩和研究によると、温暖化を1.5℃に抑えるシナリオには、今後数十年にわたって年間数十億トンに拡大する二酸化炭素除去方法が含まれている。
しかし、同報告書では、二酸化炭素を回収・貯蔵する既存の解決策は複数存在するものの、そのほとんどは初期段階にあり、現在のところ規模が限定的であるとも指摘している。
今年初めに立ち上げられたIsometricは、CDRサプライヤーが初期プロセス、除去データ、プロトコルを含む情報を公開し、可視化するための「科学プラットフォーム」を提供している。同社はまた、今年後半に立ち上げる予定のカーボンレジストリを構築中で、ネットネガティブ、耐久性、不確実性、追加性を含む炭素除去経路に関するデータを定量化し、リアルタイムで閲覧できるようにすることで、高品質のクレジットを創出する。
シード資金調達ラウンドの投資家には、Lowercarbon CapitalとPlural Platformが含まれ、Niklas Zennström、David Helgason、Ross Mason、Ilkka Paananenなどの投資家が参加した。
【参照ページ】
(原文)Isometric Raises $25 Million in Seed Financing
(日本語訳)炭素除去データプラットフォームIsometric、約35億円を調達