Walmart、より持続可能なネットワークの構築に向け廃棄物の削減を強化

6月1日、小売り世界大手米Walmartは、オンライン注文に伴う梱包材の廃棄量を削減するための対策を採用し、日常の選択をより持続可能なものにするための新たな取り組みを発表した。本取り組みには、プラスチック製からリサイクル可能な紙製メーラーへの移行、段ボール箱の梱包サイズの適正化、eコマース注文の配送をまとめるオプションの提供、オンラインピックアップ注文での使い捨てプラスチック袋の廃止、走行距離と配送時間を短縮するラストマイル配送効率化などが含まれる。

廃棄物削減においては、今後、プラスチック製袋で発送されるほぼすべての商品は、リサイクル可能な紙袋へと移行する。これにより、2023年度末までに6,500万枚、2,000トン以上のプラスチック製の袋絵の流通が米国内でストップする見込み。

また、全米の利用者は、オンラインショッピングの注文時に使い捨てのプラスチック袋を選択することができるようになる。初期のテストによると、毎年何百万枚もの使い捨てビニール袋を流通からなくすことができる可能性があるという。Walmartでは、年内に全米での展開を完了する予定。

適切なサイズのパッケージと統合された配送も強化する。フルフィルメント・ネットワークの約半分でライトサイズパッケージング技術に移行することで、利用者への商品発送に使用する段ボール量の削減に成功している。本技術により、利用者の注文に合わせたパッケージを作成することが可能となる。箱の中の未使用のスペースをなくすことで、充填剤の使用を60%削減、特大の箱による廃棄物も26%の削減につながった。

さらに、Walmartは応用AIを活用し、オンラインで購入した商品がフルフィルメント・センターではなく、店舗から直接配送できる場合を特定する。これにより、走行距離と配送に使用する箱の数を削減することができる。また、店舗から利用者の家まで、より持続的に商品を届けるために、複数の注文を1つの配送ルートにまとめ、EVバンを使って配送する。

同社は、4,700の店舗をフルフィルメントセンターとして活用することで、エンドツーエンドのネットワークを活性化し、利用者の配送時間を短縮するとともに、2040年までにゼロエミッションを達成するという公約に沿って、車両の走行距離と排出量の削減を目指す。

【参照ページ】
(原文)Walmart Doubles Down on Reducing Waste To Create More Sustainable Omnichannel Fulfillment Network
(日本語参考訳)ウォルマート、より持続可能なネットワークの構築に向け廃棄物の削減を強化

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