Jacobs、670億円の「サステナビリティ・リンク・ボンド」を発行し、負債コストとESG目標を関連付け
2月16日、テクノロジー、コンサルティング、ビジネスソリューションの企業であるJacobsは、同社の多様性と気候に関する目標に連動した10年債の金利を伴う、初のサステナビリティ連動債の募集を完了し、5億ドル(約670億円)を調達したことを発表した。
本債券は、同社の持続可能なビジネス戦略「プランビヨンド2.0」の重要な要素を形成している。Jacobsは2021年に同戦略を立ち上げ、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に沿って、事業と顧客ソリューション全体に持続可能性を取り入れることを目的としている。
同戦略は、「良好な健康と福祉(SDG3)」「清潔な水と衛生(SDG6)」「イノベーション、およびインフラ(SDG9)」「不平等の縮小(SDG10)」「持続可能な都市とコミュニティ(SDG11)」「気候行動(SDG13)」というSDGsの6つの中核に重点を置いている。
この枠組みのもと、社債の利率に連動する具体的な目標としては、2027年度末(9月期)までにVP以上の役職における女性比率を40%以上とすること、2029年度末までにビジネストラベル、社員通勤、上流燃料からのスコープ1、2排出量およびスコープ3排出量の絶対量を2019年基準で70%以上削減することなどが挙げられている。
目標が達成されない場合、社債の金利は最大0.25%上昇し、多様性目標が未達成の場合は2028年9月時点で最初に0,125%ステップアップし、排出量目標が達成されない場合は2030年9月に2度目の上昇を予定している。
【参照ページ】
(参考記事)Jacobs Completes Issuance of $500 Million in Sustainability-Linked Bonds
(日本語参考訳)ジェイコブス、5億ドルの「サステナビリティ・リンク・ボンド」を発行し、負債コストとESG目標を関連付け