ノルウェーの政府系ファンド、2023-25年の新戦略計画を発表

世界最大の政府系ファンドの2023-25年の新戦略計画

12月8日、ノルウェーの政府系ファンドは、2023~25年の新たな戦略計画を発表した。大規模かつ長期的な投資家である同ファンドの特性を生かし、責任ある方法で可能な限り高いリターンを達成していくとしている。

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の科学者たちは、2100年までに地球の気温上昇を1.5℃に抑えるには、世界の温室効果ガス(GHG)排出量を遅くとも2025年までにピークアウトさせる必要があるとの見解を示している。 これにより、世界は2050年までにネット・ゼロエミッションを達成し、気候変動の最悪の影響を回避することができる。

本計画は、パフォーマンス、テクノロジー、オペレーションの堅牢性、人材、コミュニケーションの5つの分野に分かれているという。ノルウェー銀行は、その戦略について詳しく説明し、運用の中心は70%の株式と30%の債券で構成されるベンチマーク指数であると述べた。

また、ノルウェー銀行は、ファンドの長期的な視野と、短期的な流動性の必要性が限られていることを利用して投資を行っていると付け加えた。同行は、ファンドの価値の大きな変動に耐え、その根本的な価値が実現するのに長い時間がかかるような投資を行うことができると述べている。

【参照ページ】
(原文)New strategy plan
(日本語参考訳)新戦略

関連記事

“導入事例へのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-16

    SSBJ公開草案の重要ポイント解説:今後の気候変動の情報開示はどう動くか

    2024年3月29日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が国内のサステナビリティ開示基準の草案…
  2. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  3. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…

ピックアップ記事

  1. アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    2024-4-25

    アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    4月17日、アップルは、バリューチェーンの脱炭素化という目標に向けて大きく前進していることを発表し…
  2. 2024-4-24

    ダウとP&G、プラスチック・リサイクル技術の共同開発契約を締結

    3月25日、 米国の化学世界大手であるダウと消費財業界大手のP&Gは、プラスチック・リサ…
  3. 2024-4-24

    住商グループとパートナー企業、太陽光発電パネルの再利用・リサイクル実証実験に着手

    3月28日、住友商事、三井住友ファイナンス&リース(SMFL)、SMFLみらいパートナーズ…

ページ上部へ戻る