CARB、アメリカを化石燃料から再生可能エネルギーに移行させる気候変動対策計画を承認

CARB、アメリカを化石燃料から再生可能エネルギーに移行させる気候変動対策計画を承認

12月15日、カリフォルニア州大気資源局(CARB)は、温室効果ガス排出量を85%削減し、2045年にカーボン・ニュートラルを達成する、気候変動対策のための世界最先端のロードマップである2022年スコーピング・プランの最終案を承認した。

本計画では、世界第4位の経済大国である米国が、石油や化石ガスに依存する現在の状況から、クリーンで再生可能なエネルギー資源やゼロエミッション車へと移行するための、セクターごとの詳細なロードマップが示されている。

本計画は、現在実施されているいくつかの成功した気候変動プログラムを活用し、継続するものだが、そのペースと規模を根本的に加速し、拡大する必要性を強調している。これには、この10年の終わりまでに温室効果ガスの排出量を1990年比で48%削減するという加速度的な目標の必要性が含まれている。2045年までに、この経済全体の化石燃料からのシフトは、以下を求めている。

  • 化石燃料(液体石油)の消費量を現在の 10 分の 1 以下にまで減らし、需要を 94%削減する。
  • 温室効果ガス排出量を1990年比で85%削減する。
  • スモッグの原因となる大気汚染を71%削減する。
  • 400万人の新規雇用を創出する。
  • 2045年、カリフォルニア州民の汚染による健康被害を2000億ドル削減する

【参照ページ】
CARB approves unprecedented climate action plan to shift world’s 4th largest economy from fossil fuels to clean and renewable energy

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-11-22

    SEC、インベスコを誤解を招くESG投資表示で告発、1,750万ドルの罰金

    11月8日、米国証券取引委員会(SEC)は、アトランタ拠点の登録投資顧問会社インベスコ・アドバイザ…
  2. ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    2024-11-18

    ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    サステナビリティを推進には新しい知見の収集が必須。しかし、必要なセミナー情報を見つけるのに時間がか…
  3. 2024-11-15

    【PR】12/3 記念イベントESG評価スコア改善『S&Pに聞く!2025年に向けたCSA徹底解剖』 (オンライン)

    いつもESG Journal Japanをご覧いただきましてありがとうございます。 ESG評…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る