CCEP、サステナビリティ目標の引上げを発表

CCEP、サステナビリティ目標の引上げを発表

12月2日、欧州・アジア飲料大手Coca Cola Europacific Partners(CCEP)は、同社サステナビリティ・コミットメント「This is forward」で掲げる目標の引上げを発表した。

同社は、何百もの企業や市民社会団体とともに、1.5℃の野心を支えるためにできる限りのことをするという約束を再確認し、パリ協定の実現を緊急に追求するよう政府に改めて要請した。

企業が、科学的根拠に基づく排出削減目標の設定、脱炭素ロードマップの構築、再生可能エネルギーへの移行、サプライヤーへの同様の働きかけによって、意欲的な気候変動対策を示すことが極めて重要である。

CCEPの持続可能性行動計画「This is Forward」が、当社の長期事業戦略の中心に位置し、気候や包装などの重要なテーマについて、社会の期待に沿った事業を行う方法を定めているのは、このためである。

2021年にCCEPがコカ・コーラ・アマチルを買収したことを受け、このたび、サステナビリティ行動計画をオーストラリア、太平洋地域、インドネシアの市場にも拡大した。これは、29カ国のすべての市場が同じ目標に向かって取り組むことを意味し、ザ・コカ・コーラ・カンパニーのグローバルなサステナビリティの野心と完全に一致し、これを支援するものである。

同社の20の野心的なコミットメントである「This is Forward」は、すべて期限付きで定量化可能であり、私たちの進捗状況を毎年報告し続ける予定である。同社が事業を展開する複雑な社会経済環境を考えると、ソサエティのコミットメントはこれまで以上に重要であり、2030年までに労働市場で障壁に直面している50万人のスキル開発を支援するという新たなコミットメントを導入した。また、性別の多様性に関するコミットメントを拡大し、労働力における障がい者の割合を増やすという新しい目標も導入した。

また、パッケージングに関するコミットメントを更新し、ザ・コカ・コーラ・カンパニーと密接に連携するとともに、当社がさまざまな市場で直面する複数の課題に確実に対処できるようにした。販売したボトルや缶を1本ずつ回収してリサイクルするという目標を達成するために、こうした市場のばらつきを考慮し、効果的な回収システムの開発を支援する活動を加速させる必要がある。この目標達成のタイムフレームを2030年に更新た。これは、ザ・コカ・コーラ・カンパニーのグローバルな「ゴミのない世界」コミットメントを反映し、私たちが現在さまざまな市場で直面している複雑な状況を反映したものである。

また、来年には再利用可能なパッケージングに関する目標を設定することを約束している。これは、ザ・コカ・コーラ・カンパニーのグローバルな再利用目標をサポートするもので、現在、この作業を加速させるために、私たちのビジネス全体で再利用可能なパッケージの完全な評価を実施している。この一環として、私たちは詰め替え可能なパッケージングとディスペンサー付きの配送モデルのイノベーションを推進する活動を続けている。

【参照ページ】
(原文)Sustainability is at the heart of our business

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. 2024-4-18

    オーストラリア裁判所、グリーンウォッシュ訴訟でバンガードに有罪判決

    3月28日、オーストラリアの連邦裁判所は、バンガード・インベストメンツ・オーストラリアが、同社のE…
  2. 上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    2024-4-15

    上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    4月に発表した、投資データ・リサーチプロバイダーであるMSCIの新しいレポートによると、世界の上場…
  3. SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    2024-4-15

    SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    4月9日、科学的根拠に基づく目標設定イニシアティブ(SBTi)は、企業の環境持続可能な行動を気候変…

アーカイブ

ページ上部へ戻る