12月1日、Credit Suisseは、2050年までにポートフォリオ全体でネット・ゼロを達成するためにCredit Suisse Asset ManagementとCredit Suisse Wealth Managementが取るべき戦略や行動をまとめた投資事業向けの気候行動計画を発表した。
Credit Suisseは当初、2020年に2050年のネット・ゼロの野心を発表し、昨年、2050年までに融資と投資のポートフォリオを同様にネット・ゼロ・エミッションに揃えることを約束した。今回発表された「気候行動計画」では、顧客のための投資活動もネット・ゼロ目標に追加している。
2050年の目標に加え、気候行動計画では、2030年までに投資に伴う排出強度を50%削減する目標を導入しており、これは年6%の削減に相当する。2030年の目標は、資産運用部門が保有する上場株式と社債に適用される。
本計画では、「成長」、「関与」、「削減」と名付けられた主要な重点分野の概要を示し、資産運用部門がポートフォリオの排出量に対処し、気候変動関連の投資機会を追求するためのターゲットとする。主なアクションとしては、脱炭素社会のリーダーやネット・ゼロへの移行を促進・加速させるビジネスへの投資、投資先企業への働きかけや議決権行使による、長期的価値を守り移行を加速させるためのネット・ゼロへのコミットメントを企業に促すことなどがある。
また、気候変動やエネルギー転換に関するソリューションやエンゲージメントへの投資を優先する一方で、エンゲージメントに応じない転換意欲のない企業や、気候変動の影響を受けやすい活動に大きなエクスポージャーを持つ企業へのエクスポージャーを削減する戦略も含まれている。
Credit Suisseはまた、ネット・ゼロ戦略策定のための監督と指導を行うことを目的とした、専門のネット・ゼロ科学的根拠に基づく目標プログラムを設立したことを発表した。
【参照ページ】
(原文)Credit Suisse publishes Climate Action Plan for its investment areas
(日本語訳)クレディ・スイス、投資分野の気候行動計画を発表