Ahold Delhaize、2025年までにサプライヤーに排出量の報告と気候変動に関する目標設定を要請
11月29日、国際的な食品小売企業であるAhold Delhaizeは、サプライヤーに対して排出量の報告を求め、科学的根拠に基づく排出量削減目標を設定するなど、バリューチェーンの脱炭素化に焦点を当てた一連の取り組みと目標を発表した。
また、同社は、何千ものサプライヤー、生産者、農家からなるバリューチェーン全体で、2030年までに排出量を37%削減するという目標も設定した。
本コミットメントは、同社が昨年発表した、事業活動における炭素排出量を2040年までに、またサプライチェーン全体、製品、サービスにおいて2050年までにネット・ゼロにするとの誓約に続くものである。当時、Ahold Delhaizeは、1年以内にScope 3計画の詳細を説明すると述べていた。
同社はまた、スコープ3排出量に対処するための一連の主要な優先事項およびイニシアティブを概説した。その中には、畜産、原材料調達、森林破壊、食品廃棄、包装、輸送などの分野を対象に、科学に基づく気候目標を設定するサプライヤーブランドの支援、植物性タンパク質製品などの低炭素製品の開発への投資、購買決定による影響を理解しやすくするための顧客との連携、持続可能な選択に対する報酬、製品の透明性の向上が含まれている。
新たに発表した「気候計画」の中で、Ahold Delhaizeは、すべてのサプライヤーに自社のスコープ3排出量の報告を求め、2025年までにフットプリントの70%を占めるサプライヤーに科学的根拠に基づく目標設定イニシアティブ(SBTi)に取り組むよう要請すると述べている。また、本計画では、農業がScope 3排出量を削減するための最大の機会であると位置づけている。
【参照ページ】
(原文)Ahold Delhaize sets updated CO2 emissions reductions targets for its entire value chain, in line with UN goal of keeping global warming below 1.5°C
(日本語訳)Ahold Delhaize、2025年までにサプライヤーに排出量の報告と気候変動に関する目標設定を要請