イギリスのISA等、世界的な太陽光発電事業を拡大するためのロードマップを発表

11月8日、COP27において、世界資源研究所(WRI)、国際太陽同盟(ISA)、ブルームバーグ・フィランソロピーは、「Our Solar Future」を発表した。これは、CONCITO、Investment Fund for Developing Countries、World Climate Foundationと共同で作成されたものである。

「Our Solar Future」は、COP26で発表された「ソーラー投資アクションアジェンダ」を基に、ソーラーエネルギーへの移行を加速させるために、より幅広い協力が必要な分野を特定するものである。

実現すべきアクションとして以下の7つを挙げた。

  • 具体的で期限付きのソーラー目標の設定と追跡。
  • リスク軽減に焦点を当てた地域またはグローバルな組織の複製と拡大。
  • クリーンエネルギー規制のグッドプラクティスを促進するための国際的な努力の調整。
  • ソーラーファイナンスの標準化を推進するための国際的なプラットフォームを確立し、進捗、パフォーマンス、インパクトを追跡するための共通システムのサポート。
  • 信頼できる太陽光発電プロジェクトのパイプラインの実証。
  • 新興国向けブレンデッドファイナンスのための革新的な格付けツールの検討・開発への格付け機関の関与。
  • ベンダーファイナンスのグローバルなスケールアップの支援。


市場の障壁に対処し、発展途上国や新興国における投資リスクを軽減し、協力を促すことで、政策立案者は企業や金融部門と協力して、太陽光発電の導入規模と速度を拡大することができる。WRIの「2022年気候変動対策の現状」レポートによると、世界を1.5℃に適合する経路に乗せるためには、ゼロカーボン電力の割合を現在の6倍近く増やす必要があるそうだ。

【参照ページ】
(原文)New Roadmap Provides Path to Rapidly and Equitably Scaling Global Solar Investment and Deployment
(日本語訳)新ロードマップは、世界の太陽光発電の投資と普及を迅速かつ公平に拡大するための道筋を示すものです。

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?

    2025-8-20

    TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?(再掲)

    ※2025年5月28日公開済みの記事を一部更新し再掲している。 企業のサステナビリティ関連の…
  2. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…
  3. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…

ピックアップ記事

  1. TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?

    2025-8-20

    TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?(再掲)

    ※2025年5月28日公開済みの記事を一部更新し再掲している。 企業のサステナビリティ関連の…
  2. 2025-8-19

    PR【対談&ワークショップ】第一生命が語る「ESG開示」と「企業価値向上」

    毎回満員御礼でご好評をいただいているESG Journal 会員向けのESG Journal …
  3. 2025-8-18

    金融庁、EDINET新タクソノミ案公表 27年版ではサステナ情報開示も検討

    8月8日、金融庁は企業の有価証券報告書などで利用される電子開示システム「EDINET」の基盤となる…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る