DeloitteとPersefoni、銀行・保険会社向け炭素計測ソリューションで提携

DeloitteとPersefoni、銀行・保険会社向け炭素計測ソリューションで提携

11月10日、Deloitteと気候管理・会計プラットフォーム(CMAP)プロバイダーのPersefoniは、銀行・保険会社が業務およびポートフォリオのカーボンフットプリントを測定・管理するための分析ソリューションを開発することを目的とした新しい戦略的パートナーシップの締結を発表した。

本提携は、金融機関が規制当局やその他のステークホルダーから、気候変動への影響に対処し、ネット・ゼロ計画を実行に移すよう、ますます強く求められるようになっていることを受けたものだ。金融機関の気候変動への影響は、通常、融資と投資活動が大部分を占めており、融資による排出量は運用による排出量の数百倍に上ることがある。しかし、最近の調査によると、ほとんどの金融機関は、自社の気候変動への影響を評価する初期段階にとどまっていることが明らかになっている。

2020年に発売されたPersefoniのSaaSプラットフォームは、企業や機関投資家が自社の二酸化炭素排出量を測定、分析、計画、予測、報告することを可能にする。今年初めには、金融機関が投資ポートフォリオや融資活動に伴う温室効果ガス排出量を追跡、管理、削減できるようにすることを目的としたソリューションとダッシュボードの新しいツールセットである「the Persefoni Portfolio Analytics Suite」を発表している。

Deloitteは、新しい協力関係のもと、金融サービス業のクライアントが、融資された排出権ポートフォリオのデータに基づき、リスクと価値創造の機会を理解できるよう、加速器、分析ツール、能力を開発し、統合したと発表した。

【参照ページ】
(原文)Deloitte and Persefoni Announce Analytics Solutions to Accelerate the Decarbonization Journey for Banking and Insurance Organizations
(日本語訳)DeloitteとPersefoni、銀行・保険会社向け炭素計測ソリューションで提携

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-16

    SSBJ公開草案の重要ポイント解説:今後の気候変動の情報開示はどう動くか

    2024年3月29日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が国内のサステナビリティ開示基準の草案…
  2. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  3. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…

ピックアップ記事

  1. アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    2024-4-25

    アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    4月17日、アップルは、バリューチェーンの脱炭素化という目標に向けて大きく前進していることを発表し…
  2. 2024-4-24

    ダウとP&G、プラスチック・リサイクル技術の共同開発契約を締結

    3月25日、 米国の化学世界大手であるダウと消費財業界大手のP&Gは、プラスチック・リサ…
  3. 2024-4-24

    住商グループとパートナー企業、太陽光発電パネルの再利用・リサイクル実証実験に着手

    3月28日、住友商事、三井住友ファイナンス&リース(SMFL)、SMFLみらいパートナーズ…

ページ上部へ戻る