ロンドン証券取引所、自主的な炭素市場を立ち上げ

ロンドン証券取引所、自主的な炭素市場を立ち上げ

10月10日、ロンドン証券取引所は、自主的炭素市場(VCM)の立ち上げを発表し、VCM指定のための最終的な入場基準および開示基準を公表した。

同取引所によると、今回の発表は、カーボン・クレジットを提供する気候変動緩和プロジェクトへの資金誘導を目的としている。投資家や企業に市場アクセスを提供し、公的市場の規制と開示義務を適用する、ボランタリーカーボン市場向けの初の公的市場資本調達ソリューションの確立を意味するという。

温室効果ガスの排出を相殺するカーボン・オフセット・プロジェクトおよび関連するクレジットの需要は、今後数年間で大幅に増加すると予想されている。これは、企業やビジネスがネット・ゼロの野望を打ち出し、自らの絶対的な排出削減努力への橋渡しとして、あるいは排出回避が難しいバランスとしてオフセットに目を向ける傾向が強まっているためである。

ロンドン証券取引所は当初、2021年11月にVCM市場を設立する意向を表明していた。現在、新市場は、ロンドン証券取引所のクローズドエンド型投資ファンドや事業会社に対して開かれている。ファンドや事業会社は、IPOを通じて投資家から資金を調達し、その資金を森林再生や炭素回収などの気候変動緩和プロジェクトに振り向けることが可能になった。

【参照ページ】
(原文)London Stock Exchange’s Voluntary Carbon Market
(日本語訳)ロンドン証券取引所のボランタリー カーボン マーケット

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-11-22

    SEC、インベスコを誤解を招くESG投資表示で告発、1,750万ドルの罰金

    11月8日、米国証券取引委員会(SEC)は、アトランタ拠点の登録投資顧問会社インベスコ・アドバイザ…
  2. ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    2024-11-18

    ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    サステナビリティを推進には新しい知見の収集が必須。しかし、必要なセミナー情報を見つけるのに時間がか…
  3. 2024-11-15

    【PR】12/3 記念イベントESG評価スコア改善『S&Pに聞く!2025年に向けたCSA徹底解剖』 (オンライン)

    いつもESG Journal Japanをご覧いただきましてありがとうございます。 ESG評…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る