8月11日、Tescoは、業界で初めて、配送センターから都市中心部の店舗への配送にゼロエミッションの電気ローリーの導入を発表した。
Renault Trucksによって製造された初の電動ローリーは、現在グレーター・ロンドンの400以上の店舗に配送されており、今後数カ月以内にさらに多くの電動ローリーが運行を開始する予定だ。このローリーの航続距離は最大130マイルで、代替となるディーゼル・トラックと同じ積載量を運ぶことができる。
多くの都市では、大気汚染対策としてゼロ・エミッション・ゾーンが計画されており、ディーゼル・トラックによる輸送が禁止されている地域への配送において、EVはますます重要な役割を果たすことになる。
電気ローリーは、年間約3万マイルのディーゼルエンジンによる走行距離をクリーンなグリーンエネルギーで代替し、年間23トンのCO2eを削減することが期待されている。 Tescoはローリーを動かすために、ダゲナムの配送センターに電気充電ポイントを設置した。
ルノー・トラックDワイドE-Techは、マルチ温度ゾーンを備えており、異なる温度を必要とする在庫を運搬することができる。
Tescoはまた、Volta Trucksと共同で試作品の完全電気ローリーを製造している。Volta Zeroは、都市部での排ガス問題に取り組むために特別に設計され、その専用設計により交通安全も向上している。ドライバーが中央に座るグラスハウススタイルのキャブと、ウィングミラーに代わるカメラにより、ドライバーは死角を最小限に抑え、歩行者や他の交通弱者の視界を確保することができるようになった。
現在、配送車両を含む大型車両は英国の国内輸送における排出量の約16%を占めており、この問題に取り組むことは、英国のネットゼロ目標の達成に大きな役割を果たすことができる。電気駆動の配送車両を導入することは、2035年までに Tescoの事業活動においてネット・ゼロエミッションを達成するという取り組みに貢献することになります。
今年1月、 Tescoは、Cardiffの鉄道ターミナルとMagorの配送センター間で排出ガスを出さずに製品を輸送する電動大型貨物アーティキュレートトラックを、英国の小売業者として初めて自社車両に追加した。
【参照ページ】
(原文)Tesco electrifies deliveries to more than 400 city centre stores
(日本語訳)テスコ、400以上の都心店舗への配送を電気化