7月22日、不動産テクノロジーに特化したベンチャーキャピタル企業であるFifth Wallは、世界の不動産業界を脱炭素化するためのソリューションに投資することを目的とした第1回Climate Fundの5億ドル(約680億円)クローズを発表した。本ファンドの投資対象分野は、ソフトウェア、ハードウェア、再生可能エネルギー、エネルギー貯蔵、スマートビルディング、炭素隔離技術などである。
国際エネルギー機関(IEA)と国連環境計画(UNEP)によると、ビルや不動産は、炭素排出量の約40%を占め、地球温暖化問題の最も大きな要因の一つとなっている。また、その長期的な性質から、代替が最も困難な排出源の一つでもある。しかし、Fifth Wallは、この産業が気候変動に与える影響が大きく、その対策が難しいにもかかわらず、この産業は脱炭素化ソリューションへの投資の初期段階に過ぎないことを指摘している。
気候変動基金は、不動産の所有者や運営者、金融市場参加者など、幅広い投資家からコミットメントを受けている。LPには、American Homes 4 Rent, BBVA, British Land, Camden Property Trust, CBRE, Cosan, The Durst Organization, Equity Residential, Hilton, Host Hotels & Resorts, Hudson Pacific Properties, Invitation Homes, Ivanhoé Cambridge, Kimco Realty Corporation, Lineage Ventures, MGM Resorts, NZ Super Fund, Osgoode Properties, and UDRが名を連ねている。
【参照ページ】
(原文)Fifth Wall closes half-billion-dollar climate fund to decarbonize global real estate
(日本語訳) Fifth Wall 、世界の不動産の脱炭素化を目指す5億ドルの気候変動ファンドを設立