持続可能な保険原則(PSI)、環境汚染賠償責任保険に関する報告書を発表

 

6月、持続可能な社会を目指す保険業界を支援する国連環境計画金融イニシアティブ(UNEP FI)の持続可能な保険原則(PSI)はDB Insuranceの支援を受け、環境汚染賠償責任保険に関する世界規模の調査を実施した。

環境汚染賠償責任保険は数十年前から存在しているが、伝統的な汚染リスクと、より広範な新しい環境リスクに対応できるその潜在力は、まだほとんど開拓されていない。

本報告書は、世界の環境汚染賠償責任保険市場の発展と拡大を支援するために、適切な法規制の枠組み、環境保護に関する法令の適切な執行、企業による強力な損失防止策とリスク軽減策、環境汚染データの入手可能性、アクセス性、質などが基本的に重要であるという調査結果を強調した。

また、調査から得られた6つの主要テーマに基づき、公害防止、温室効果ガス排出削減、生物多様性と生態系の保護、持続可能な経済への移行支援において主導的役割を果たすために、世界の保険業界が推奨する戦略、行動などについて概説している。

【参照ページ】
(原文)NEW RISKS, NEW OPPORTUNITIES: HARNESSING ENVIRONMENTAL POLLUTION LIABILITY INSURANCE FOR A SUSTAINABLE ECONOMY
(日本語訳)持続可能な保険原則(PSI)、環境汚染賠償責任保険に関する報告書を発表

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-10-29

    イベントレポート サステナビリティ経営フォーラム2025

    『本質に迫る対話とデータ活用 ~信頼を築く情報開示と戦略の再構築~』 ESG Journal…
  2. 【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2025-10-27

    【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2026年1月からEUでは炭素国境調整メカニズム(Carbon Border Adjustment…
  3. 2025-10-27

    GRIとCDP、環境報告の共通化へ―新マッピングでデータ活用を促進

    10月21日、国際的なサステナビリティ報告基準を策定するGlobal Reporting Init…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る