6月29日、炭素転換スタートアップのTwelveは回収したCO2から製品を作る技術のエンジニアリング、製造、展開の加速を支援する目的で、1億3,000万ドル(約176億円)の資金調達を発表した。
Twelveは、化石燃料の代わりに炭素から化学品、材料、燃料を工業規模で製造し、自動車、家庭用品、アパレル産業、輸送用燃料に利用する。同社の炭素変換技術は、回収したCO2を水と再生可能エネルギーを入力とし、水と酸素のみを出力とする製品に変換するものである。
同社によると、化学品、材料、燃料の生産に使用される化石原料を、ポイントソースまたは直接大気からの回収による再生可能な炭素に置き換えることで、世界のGHG排出量の約10%を回避することができるとされている。
Twelveは、同社の技術を利用する顧客には、Mercedes-Benz、Procter & Gamble、Shopify、 NASA、the U.S. Air Forceなどが含まれると述べている。同社は、サステナブルファッションブランドPANGAIAとのサングラスラインや、カーボンニュートラルなサステナブル航空燃料(SAF)などを最初に商品化した。
本資金調達ラウンドは、ベンチャーキャピタルのDCVCが主導し、Capricorn Technology Impact FundとCarbon Direct Capital Managementが参加した。Breakout Ventures、Munich Re Ventures、Elementum Ventures、Microsoft Climate Innovation Fundも参加した。また、Twelveは、Chan Zuckerberg InitiativeからシリーズBと戦略的プログラムへの投資も獲得している。
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(参考記事)Twelve to Deploy World’s First Industrial-Scale Carbon Transformation Platform