Citi・ING・Societe Generale、アルミニウム部門の脱炭素化に向けたファイナンスフレームワークを開発
6月21日、グローバル銀行のCiti、ING、Societe Generaleは、RMIの気候変動対応金融センターと新たなパートナーシップを結び、アルミニウムの気候変動対応金融ワーキンググループを立ち上げ、アルミニウム部門の脱炭素化の支援を発表した。
RMIによると、アルミニウム部門は温室効果ガス排出量の約2%を占め、その生産には膨大な電力を必要とし、トン当たりでは鉄鋼の6倍以上のCO2排出量を生み出している。
本ワーキンググループは、気候変動対応金融(CAF)フレームワークを作成し、貸し手がどのようにこのセクターの脱炭素化を支援し、目標に向けた進捗を測定できるかを定義する予定だ。フレームワークは、気候変動目標に対する進捗状況の報告と測定の両方において、一貫性と透明性を高めることを目的としている。最終的なCAFフレームワークを採用する金融機関は、自社のアルミニウム貸付債権の排出量を評価し、顧客と協力してその排出量を報告し、低炭素ソリューションに資金を提供し、新技術への投資を支援できるようになる。
新しいワーキンググループは、参加する各金融機関の金属・鉱業のシニアリーダーで構成され、測定方法、排出量ベンチマーク、データおよび報告、フレームワークのガバナンス構造を開発し、2023年に他の金融機関にこのフレームワークを採用するよう求め、アルミニウム金融のための気候に関する世界最高の慣行の確立を支援する予定だ。
本フレームワークに署名することにより、金融機関は、 ネットゼロバンキング・アライアンスのガイドラインに従って、自社のアルミニウム・ポートフォリオに関連する排出量が1.5℃の気候目標にどの程度合致しているかを評価・開示することを約束する。
【参照ページ】
(参考記事)Societe Generale, Citi, ING jointly tackle aluminum decarbonization
(日本語訳)Citi・ING・SocGen、アルミニウム部門の脱炭素化に向けたファイナンスフレームワークを開発