6月16日、クリーンエネルギー企業のC‐Zero(シー・ゼロ)は、天然ガスからゼロエミッションの水素を製造する技術を活用した初の天然ガス脱炭素化パイロットプラントを建設するため、3,400万ドル(約45億7,850万円)の資金調達を行ったと発表した。
本ラウンドは、韓国第2位のコングロマリットであるSKグループの子会社であるSKガスが主導した。その他の新規投資家には、Engie New Ventures、商品取引会社のTrafiguraが含まれ、既存投資家のBreakthrough Energy Ventures、Eni Next、三菱重工業、AP Venturesが参加している。
カリフォルニアに拠点を置くシー・ゼロは、天然ガスの主要分子であるメタンを高温で分解し、水素と固形炭素にする。分解された水素は、アンモニア生産、発電、プロセス熱、燃料電池車など、さまざまな産業の脱炭素化に利用できる。
本資金調達で得た資金は、同社初のプラントの建設に充てられる。本プラントは、天然ガスから1日当たり最大400kgの水素を製造することができ、CO2排出量もゼロになると予想されている。パイロットプラントは、2023年の第1四半期に稼働する予定である。
【参照ページ】
(原文)C-Zero Closes $34 Million Financing Round Led by SK Gas to Build Pilot Natural Gas Decarbonization Plant
(日本語訳)C‐Zero、排出ガスゼロの水素プラントの試験運用に向け、45億円超の資金調達を実施