6月16日、オーストラリア政府は、気候変動に関する国際連合枠組条約(UNFCCC)事務局に対し、最新の「国別決定拠出金(NDC)」を提出した。これはパリ協定の下でのオーストラリアの義務の一部である。
更新されたNDCは、以下の通りだ。
①2030年までに温室効果ガス排出量を2005年比で43%削減する。これはオーストラリアの前回の2030年目標より15%ポイント増加。
②2050年までに排出量をゼロにするというオーストラリアの約束を再確認する。
③政府はこれらの目標に向けた進捗状況を毎年国会に報告することを約束する。
④オーストラリア気候変動局を独立した政策提言の場として復活させる。
これは、気候変動危機に対処するために、行動を緊急に強化し、世界のパートナーとともに働くという政府の決意を反映するものである。政府は、ネット・ゼロへの移行を推進するために、経済全般にわたって新たな政策を実施する。これらの政策は以下の通りである。
①既存の排出削減プログラムを基礎とする
②オーストラリアの産業界に包括的で一貫した政策の枠組みを与える。
③オーストラリアの家庭、企業、コミュニティがネット・ゼロへの移行によってもたらされる機会を受け入れることを奨励する。
【参照ページ】
(原文)Australia submits new emissions target to UNFCCC
(日本語訳)オーストラリア、UNFCCCに新しい排出目標を提出