5月10日、ロンドン証券取引所(LSE)とフィンテック企業であるTreasurySpringは、同取引所の発行体による、ESGに沿った短期債務調達へのアクセス支援を目的とした新しいパートナーシップの開始を発表した。
TreasurySpringはロンドンを拠点とするフィンテック企業で、デジタルプラットフォームを通じて機関投資家による短期金融機関や投資家へのアクセス提供に重点を置いている。TreasurySpringは、投資家に対して、投資適格債を一定期間保有するFixed Term Funds (FTF)という金融商品を提供している。
本パートナーシップの下、ロンドン証券取引所の発行体サービスプラットフォームの発行体は、TreasurySpringのプラットフォームにアクセスし、TreasurySpringの投資家顧客と発行体を結びつけ、短期資金調達を促進する。ロンドン証券取引所は、ロンドン証券取引所グループ(LSEG)のESGデータおよび手法を用い、ESGに沿った発行体、すなわちグリーンでサステナブルな経済の推進に関与する発行体を特定し、サステナブルな発行体に焦点を当てた認定を提供する予定である。
本プログラムにおいて、発行体はRefinitiv ESGスコアリングを用いて同業者グループの上位3分の1にランクインしているか、収益の50%以上がグリーン製品由来を示すロンドン証券取引所のグリーンエコノミーマークの資格を取得しているか、またはICMAグリーンボンド・ソーシャルボンド・サステナビリティリンクボンドの原則に沿ったサステナブル・ファイナンスのフレームワークを発表し、サステナブル債券市場への証券を展示しているかを条件としている。
【参照ページ】
(原文)London Stock Exchange Partners with TreasurySpring
(日本語訳)ロンドン証券取引所、フィンテック企業TreasurySpringとパートナーシップ締結。短期的サステナブル・ファンディングへのアクセス提供