MASとCDP、サステナビリティ情報開示とESGデータへのアクセスに関する提携開始

3月18日、シンガポールの中央銀行および金融規制機関であるシンガポール通貨監督庁(MAS)と、気候変動調査プロバイダーで環境情報開示プラットフォームのCDPは、金融機関や企業がESGパフォーマンスや影響をより適切に測定・監視できるよう、サステナビリティ情報開示の促進とESGデータへのアクセス改善を目的とした提携を発表した。

本提携は、MASが発表した、ESGおよび持続可能性に焦点を当てたデータプラットフォームの開発に関する金融技術プロバイダーおよび金融業界参加者とのパートナーシップに関する新しいイニシアティブに続くものである。本イニシアティブは、MASが2020年に開始したプロジェクト・グリーンプリントの下で実施されるものであり、テクノロジーとデータを活用し、より透明で信頼性が高く効率的なESGエコシステムを構築することにより、グリーンかつ持続可能な金融への転換の支援を目的としている。

今回の提携では、CDPの情報開示システムとMASのプロジェクト・グリーンプリントとの情報交換を検討し、企業や金融機関を対象とした気候変動開示に関する能力開発プログラムを実施する予定である。

【参照ページ】
(原文)MAS and CDP to jointly promote access to quality ESG data
(日本語訳)MASとCDPが共同で高品質のESGデータへのアクセスを促進

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