2月16日、世界的なエネルギー・電力事業者であるIberdrolaは、マサチューセッツ州の3つの洋上風力発電施設の開発に100億ドル(1.1兆円)以上を投資する計画を発表した。
Iberdrolaの会長であるイグナシオ・ガランは、マサチューセッツ州知事のチャーリー・ベーカーとの会談でこの投資計画を発表し、2020年から2025年の間に米国における再生可能エネルギー発電能力を2倍にするという同社の目標を説明した。
Iberdrolaとその過半数出資の米電力会社Avangridは、マサチューセッツ州の3つのプロジェクトで280万kWの洋上風力発電と、カナダから水力発電を輸送する容量120万kWの連系線の開発を進めている。Iberdrola社によると、これらのプロジェクトを合わせると同州の電力需要の35%をクリーンエネルギーで賄うことができるという。
加えて、Iberdrolaはマーサズ・ヴィンヤード海岸の南15マイルの沖合で、80万kWのプロジェクト「Vineyard Wind One」の建設を開始した。本プロジェクトの稼動により年間160万トン以上のCO2排出を抑制できる。またAvangridは直近マサチューセッツ州のコモンウェルス・ウィンド洋上風力発電所を受注した。このプロジェクトは、40億ドルの投資を伴う1,232MWのプロジェクトだ。
今回の発表は、2020年後半に開始したIberdrolaの資本計画に沿ったもので、今後数年間にわたる再生可能エネルギーへの大規模な投資が含まれており、同社は2025年までに再生可能エネルギーの容量の倍増を見込んでいる。本投資計画は、主にスペイン、英国、米国の市場に焦点を当てたものであり、今後10年間で1500億ユーロの投資を行い、再生可能エネルギーの容量を3倍、ネットワーク資産を2倍にすることを目標としている。
【参照ページ】
(原文)Iberdrola to invest more than 10 billion dollars in Massachusetts
(日本語訳)Iberdrola社、マサチューセッツ州での洋上風力発電開発に100億ドル超の投資を決定