九州電力と西部ガス、LNGを燃料とした発電所開発で協働

12月23日、九州電力株式会社および西部ガス株式会社は、共同で事業化検討を行ってきた北九州市響灘地区におけるLNG(液化天然ガス)を燃料とした発電所について、開発することを発表した。

出力は62万キロ・ワットで、2025年度末の運転開始を目指す。電力と都市ガスのライバル企業同士が脱炭素化に向けて協力することとなる。九電が8割、西部ガスが2割を出資して運営会社を22年4月にも設立する。建設するのは、西部ガスのLNG基地の隣接地で、23年1月に着工する。

本発電所は、発電方式に蒸気と排ガスを利用してタービンを回す最新鋭のコンバインドサイクルを採用し、カーボンフリー燃料(水素等)の活用を視野に入れた設備となっている。

本発電所の開発により、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた、九州地域の発電設備の低・脱炭素化を進めることが可能となる。

今後、両社は、2022年度始めを目途に本計画の実施主体となる合同会社を設立し、本開発を進めていくとしている。

【参照ページ】
北九州市響灘地区における最新鋭「LNGコンバインドサイクル発電所」の開発を決定しました

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-10-29

    イベントレポート サステナビリティ経営フォーラム2025

    『本質に迫る対話とデータ活用 ~信頼を築く情報開示と戦略の再構築~』 ESG Journal…
  2. 【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2025-10-27

    【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2026年1月からEUでは炭素国境調整メカニズム(Carbon Border Adjustment…
  3. 2025-10-27

    GRIとCDP、環境報告の共通化へ―新マッピングでデータ活用を促進

    10月21日、国際的なサステナビリティ報告基準を策定するGlobal Reporting Init…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る