AmazonとRepsol、再生可能エネルギーとデジタルトランスフォーメーションの協業を開始

AmazonとRepsol、再生可能エネルギーとデジタルトランスフォーメーションの協業を開始

12月21日、スペインのエネルギー企業であるRepsolとAmazon Web Services(AWS)は、両社のサステナビリティ目標の推進を目的とした新たな協業を開始することを発表した。この新たな協業により、AWSはRepsolのデジタル変革を促進し、RepsolはAWSの事業運営に必要な電力を再生可能エネルギーで供給することになる。

この協業の一環として、両社は電力購入契約(PPA)を締結し、Repsolがスペインに保有する234MWの太陽光および風力発電設備から発電した再生可能エネルギーをAWSに供給することが決定。AWSは、企業として世界最大の再生可能エネルギー購入企業であり、今回の契約は、同社が世界各地で展開する事業の電力源としてクリーンエネルギーを調達するための一連の大規模な契約の中で、最も新しいものとなる。

AWSは、Repsolにハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)、デジタルツイン、自然言語処理などのクラウドサービスを提供し、同社の業務のデジタル変革を加速させる予定だ。

また、両社は、新たなデジタル技術の展開や、Repsolの物流業務の効率化に向けた協業の機会も分析すると述べていおり、モビリティと発電におけるビジネスチャンスを体系的に分析するための横断的なプラットフォームを構築する。

今回の新たな協業は、Repsolが2021年10月から、排出削減目標の引き上げと投資計画の拡大を伴う一連の新たな気候目標を発表したことを発端としたものである。2021年から2025年の間に、同社は低炭素化投資をさらに10億ユーロ増やす計画であり、また2030年までに再生可能発電能力を60%増の20GWにすることを目標に掲げている。

【参照ページ】
(原文)Repsol and Amazon announce strategic collaboration
(日本語訳)AmazonとRepsol、再生可能エネルギーとデジタルトランスフォーメーションの協業を開始

関連記事

“導入事例へのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    2024-4-25

    アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    4月17日、アップルは、バリューチェーンの脱炭素化という目標に向けて大きく前進していることを発表し…
  2. 2024-4-24

    ダウとP&G、プラスチック・リサイクル技術の共同開発契約を締結

    3月25日、 米国の化学世界大手であるダウと消費財業界大手のP&Gは、プラスチック・リサ…
  3. 2024-4-24

    住商グループとパートナー企業、太陽光発電パネルの再利用・リサイクル実証実験に着手

    3月28日、住友商事、三井住友ファイナンス&リース(SMFL)、SMFLみらいパートナーズ…

アーカイブ

ページ上部へ戻る