ネット・ゼロ・アセット・マネージャーズ、43金融機関がネット・ゼロに沿った中間目標を開示

ネット・ゼロ・アセット・マネージャーズ、43金融機関がネット・ゼロに沿った中間目標を開示

11月2日、金融会社によるイニシアチブ「NZAM」(ネット・ゼロ・アセット・マネージャーズ)は、43の投資機関が、2050年までにネットゼロを達成するために管理される資産の割合に関する最初の暫定目標を開示したと発表した。

NZAMIは、パリ協定の目標に沿って、2050年までに投資先企業の温室効果ガス排出量のネットゼロを目指す資産運用会社によるグローバルなイニシアチブ。


今回の発表で、運用資産11.9兆米ドルのうち、4.2兆米ドル(運用資産全体の35%)が、2050年までにネットゼロを達成するために管理されていることが明らかされた。

また同イニシアチブには、新たに運用資産10.8兆米ドル、92の資産運用会社が参加する。新たに参加した機関を含めると合計で57.4兆米ドルを運用する220社の投資機関が参加している。

イニチアチブに参加する投資機関は1年以内に初期の中間目標を開示し、100%になるまで資産の割合を増やすことを視野に入れて定期的に見直す必要がある。この初期目標が現在のすべての署名機関に反映された場合、2022年末までに20兆米ドル以上の運用資産がネット・ゼロに沿ったものとなり、2030年の目標のラインに乗る。

【参照ページ】
(原文)Net Zero Asset Managers initiative signatories disclose interim targets, with over a third of assets managed in line with net zero
(日本語訳)ネット・ゼロ・アセット・マネージャーズ・イニシアテブの署名者の3分の1以上の資産がネット・ゼロに沿って運用

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  2. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…
  3. 2025-9-12

    カリフォルニア州、気候関連財務リスク報告の指針を公表

    9月2日、カリフォルニア大気資源局(CARB)は「気候関連財務リスク開示ドラフト・チェックリスト」…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る