DHL、約8,000億円のSAF契約により7万トンの二酸化炭素排出を回避

DHL、約8,000億円のSAF契約により7万トンの二酸化炭素排出を回避

ロジスティクス大手の独DHLグループは、再生可能な燃料を提供するNeste社との間で、2022年半ばまでに約8,000億円以上の持続可能な航空燃料を購入する新たな契約を締結したことを発表した。この契約に基づき、Neste社はDHLのエクスプレス部門に、英国イーストミッドランズ空港のハブ空港でSAFを供給する。

DHLによると、今回の契約により、約70,000トンのCO2排出量を削減することが可能となり、

DHLは英国から欧州約165便、大陸間約35便で毎週1,500トンの航空貨物をより持続可能な方法で輸送することができるようになる。

航空業界は、温室効果ガス(GHG)の重要な排出源として注目されており、世界の排出量の2~3%を占めている。航空機の効率化、持続可能な航空燃料(SAF)の開発、電気や水素を利用した低炭素またはゼロカーボン推進システムを搭載した航空機の開発など、航空機産業が気候変動に与える影響に対処するための取り組みが行われている。

今回の発表は、今年初めに発表されたDHLのサステナビリティロードマップに沿ったもので、より野心的な気候目標の導入や役員報酬とESG目標との連動など、脱炭素化と環境サステナビリティに関する一連の取り組みが含まれている。DHLの目標には、航空便および長距離便の燃料所要量の少なくとも30%を持続可能な燃料でカバーするという目標が含まれている。

【参照ページ】New deal with Neste underlines commitment to Sustainable Aviation: Deutsche Post DHL Group will save 70,000 tons of CO2

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. TNFD・自然移行計画の5つの構成要素と先行事例/実践例の紹介

    2025-11-4

    TNFD・自然移行計画の5つの構成要素と先行事例/実践例の紹介

    自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)の最終提言公表から1年が経過し、自然資本に関連する開…
  2. 2025-11-4

    英国、ESG評価機関の規制導入へ—透明性・信頼性向上で市場競争力を強化

    10月27日、英国金融行為監督機構(FCA)は、政府が環境・社会・ガバナンス評価機関をFCAの監督…
  3. 2025-10-29

    イベントレポート サステナビリティ経営フォーラム2025

    『本質に迫る対話とデータ活用 ~信頼を築く情報開示と戦略の再構築~』 ESG Journal…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る