通信・ネットワーク技術企業であるノキアは、2025年までに同社の施設全体で再生可能エネルギーによる電力使用率を100%にするという新たな目標を発表した。また今回の目標に加えて、デジタル化とグリーンエネルギーの導入を加速させる。
ノキアの「ピープル&プラネット」レポートによると、2020年には、ノキアの全購入電力の39%は再生可能エネルギーによるものだった。同社は現在、オフィス、R&Dラボ、工場の電力として、2025年までに再生可能エネルギーによる購入電力を100%にすることを目標としている。
今回の目標は、今年初めに発表されたノキアの科学的根拠に基づく排出削減目標に続くもので、自社の事業、製品の使用、物流、最終組み立てサプライヤーの工場を含むバリューチェーン全体の排出量を、2019年を基準に2030年までに50%削減することを約束している。
ノキアは、COVID-19のパンデミックによってデジタル化が平均6年早まったという最近の調査結果がある一方で、世界経済の大部分はデジタル技術へのアクセスを欠いていると述べている。ノキアによると、デジタル化は廃棄物の削減、資源の効率化、生産性の向上につながるため、産業をより持続可能なものにするために不可欠だ。例えば、農業分野ではデジタル技術を活用することで、収穫量の増加、コストの削減、水の使用量の削減が可能になる。また、製造業においては、10〜20%の省エネ効果が期待できるとしている。
【参照ページ】
(原文)Nokia calls for accelerated digitalization and green energy uptake, sets sights on 100% green electricity by 2025
(日本語訳)Nokia、2025年までに再生可能エネルギーの使用率100%を目指す