EIBとソシエテ・ジェネラル、急成長クリーンテック企業への資金供給で協力覚書を締結

11月19日、 欧州投資銀行(EIB)とソシエテ・ジェネラルは、欧州の急成長クリーンテック企業を対象とした協力強化に向け、協力覚書(Memorandum of Cooperation)を締結した。対象はエネルギー転換分野で成長途上のスタートアップや中堅企業で、長い生産・販売サイクルのために競争的条件で十分な運転資金を確保しにくいという資金調達上の課題に対応する。
EIBは、欧州委員会によるイノベーション・サステナビリティ支援プログラムInvestEUを裏付けとする2億5,000万ユーロ枠の保証を提供する。この保証を担保として、ソシエテ・ジェネラルは前受金保証、履行保証を含む運転資金枠を供給し、2023年に同行が創設した環境移行向け専用枠の一部として新興企業への支援を加速する。
両機関は、脱炭素化、資源の持続的利用と保全、循環型経済、サステナブルなバイオエコノミー、自然環境の汚染防止などを推進する企業を対象とする。クリーンテックはエネルギー、モビリティ、バイオエコノミー、循環型経済、産業脱炭素化など多領域にわたる。
締結式はパリで行われ、EIBのEU業務担当ディレクター・ジェネラル、ジャン=クリストフ・ラルー氏と、ソシエテ・ジェネラルのエネルギー・バッテリー・鉱業・産業部門共同責任者レナイグ・トルノー氏が署名した。今回のEIB保証は、欧州のイノベーション加速を目的とするEIBグループのTechEUプログラムの一環であり、EUクリーン工業法にも貢献する。
EIBはEUの長期金融機関であり、2024年には約900件・890億ユーロの案件に署名し、その約6割が気候変動対策・環境分野であった。ソシエテ・ジェネラルは62か国で2,600万人以上の顧客を有する欧州大手銀行で、幅広い金融サービスとESG分野の専門性を強みとしている。
(原文)EIB and Societe Generale to collaborate on financing for fast-growing innovative cleantech companies
(日本語参考訳)EIBとソシエテ・ジェネラル、急成長する革新的なクリーンテクノロジー企業への融資で協力

